内館牧子著「終わった人」の主人公 田代壮介からシュロスバーグ博士の理論を学び直し!!
主人公の田代壮介は
「通常の発達過程の通過点として生じる転機」(定年退職)
「自身で決断して生じさせた転機」(ベンチャー企業ゴールドツリーの顧問に就任)
「予期していなかった転機」(ゴールドツリー社長の突然の死)
そして、(会社の仲間から推されて社長に就任)する「自分で決断して生じさせた転機」と(会社倒産)という
「予期していなかった転機」を再び自ら体験します。
シュロスバーグ博士は「転機を避けることはできない。大切なことは、転機によるマイナスの影響を最小限に抑えられるように、転機に論理的に対処できることである」と述べています。そして、転機の乗り切り方として
①転機を乗り切るためのリソース~4つのS~にはどのようなものがあるか
(状況Situation、自己Self、支援Supports、戦略Strategies)
②転機を乗り切るための戦略を立てそのためのリソースを強化する。と提案しています。
(日本マンパワーキャリアコンサルタント養成講座テキストより引用)
主人公田代壮介のように、人生の中で、転機は必ずやってきます。
キャリアコンサルタントは、あなたの転機を乗り切るために、
4つの「S」・その時の「状況」の判断(深刻さの程度やタイミング)
・あなた「自身」の持つリソース(対応スキル、経験、考え方~肯定的か否定的か~)
・どのような「支援」(家族、友人からの援助等)が可能か
・対処「戦略」に対する評価はどうか、等について、あなたの話を聴き、一つひとつの想いを共有し、一緒に考えていきます。
主人公田代壮介にも相談できるキャリアコンサルタントがいれば・・・!?
「終わった人」は私のみならず、様々な立場から読む楽しみを感じさせてくれる読み応えのある小説だと思います。
※ ナンシー・K・シュロスバーグ(Schlossberg,N,K)
教育博士 、元NCDA全米キャリア開発協会会長
成人のキャリア発達についての研究に取り組んだ研究者
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